妻入りの古い街並みがかろうじて残る街中にあって、この建物も建て替え前は周囲の古い街並みに参加していました。しかし、水回りも無く、隣に建つ母屋の休憩室としての機能しか果たせないために、生活に必要な浄化槽も埋設し、離れとして母屋とは独立して生活できる建物が求められました。
しかし、古い街並みから離脱するのですから、せめて外観は街並みに尊敬の念を現しながら新しい形で顔を作れないかと模索しました。
結果、外からのプライバシーが守れ、且つ古い街並みへの尊敬を現す新たな顔として格子をデザインコードに取り込みました。
建て込んだ街中でプライバシーを守りながら如何にして建物の奥にまで陽射しを届けるかに配慮しています。
寒冷地ではインナーバルコニーが大いに役立ちます。
家族が集うリビングダイニングスペースを如何に快適に出来るかに配慮しています。