東京には、昔ながらの個人商店が活気を持つ商店街が残っています。
下町の暮らしが息づくその一角に建つ、地上5階建ての民泊サービス型ホテルです。(旅館業法許可取得)
ホテルの正面ファサードは鉄骨で軽やかに作られ、宿泊客と街の人々が交流できる空間です。個人商店は通りに商品の台を置き、閉店時には店の中へその台はしまわれるといった、伸び縮みする仮設の店舗を持っていますが、この建物も使われ方により、催し物、祭り、屋台など、何通りもの役割を持つ仮設空間となります。
宿泊スペースは、薄肉ラーメン構造により、壁のない広いワンルームを実現しました。インテリアは、伝統的古民家の良さを取り入れています。入口からたたきの床(土間)が外部から内部まで続き、テラス・キッチン・ダイニングがゆるやかにつながっています。奥には畳の小上がりがあり、寝室とリビングを兼ねます。
現在、経営的には非常に順調で、オープン後稼働率が非常に高く、ほぼ満室という状態が続いています。オープンのタイミングが、法律(民泊新法)が変わり、周辺の物件数が激減した時期だったことも高稼働率を後押ししました。利用客は外国人の比率が高く、駒込の昔ながらの商店街の雰囲気が、とても日本らしくて良いと人気だそうです。商店街で買物をして部屋で食べたり、周辺を散策しながら食べたり飲んだりと、滞在を楽しんでいるようです。
ホテル内の空間はミニマムでコンパクトですが、体験空間は商店街の中にまで広がっており、路地がラウンジ空間として機能しています。
日本の文化や下町の暮らしを丸ごと体験できる宿泊スペースです。
写真:中村絵
1. 非常に高い稼働率
2. 床面積に算入されず、開放的なテラス空間
3. 来訪者が「こんな家に暮らしたい」と感じるような温かみのあるインテリア
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