この住宅は、世田谷にあるお寺の庫裡。若い住職とご家族の住まいです。
法的に木造とすることができないことからRC造とし、
安定した温熱環境と建物の耐久性の向上といった観点から
RC外断熱工法を採用した建物です。
敷地は、お寺の境内という条件にあって、
「外観と檀家さんが使用するスペースは本堂や周辺とのバランスをとったデザイン」
「家族のスペースはカントリー調」
といったことが求められたものです。
住まいの他に、応接室、法衣室といった部屋の他、
奥様が華道を教えるための部屋もある家です。
内装や建具に使用する木はバーチ材を主として、レッドシダー、たも、桧、栗の
無垢材、漆喰や珪藻土(ライムコート)といった壁材、テラコッタやレンガ等を
フローリング以外の床に使用した自然素材の家です。
既製品や石油化学製品の使用を極力少なくすることで
「これからの長い月日を共に過ごすことができる味わいと暖かみのある建築」
となることを期待した住まいです。
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