V邸が建つ甲陽園目神山町は古くは行楽地、現在は斜面地に豪邸が軒を連ねる高級住宅地としてその名が知られています。街並みは百花繚乱、様々な意匠を凝らした住宅ばかりですが、V邸はそれらに対してそっと沈黙して建ちます。中央に階段室を持つ十字型の平面形状。建物四隅には玄関ポーチ・縁側・テラス・デッキが配置されています。1階ではそれぞれの個室は完全に独立していますが、2階ではどこからでもほぼ全ての居室を見渡すことができます。硬い外殻と柔らかく複雑な内器官、独自の環世界を持つこの家を例えるならば、アルマジロまたはヤドカリのような家と言えるでしょうか。
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