築42年の木造住宅。
住まいの築年数と共に住む人も歳を重ねてきました。
20年前にメーカーのインテリアコーディネーターや設計士にキッチンのリフォーム依頼をしてシステムキッチンにしました。当時では最新であったキッチンも今では老朽化してしまいました。
北側に面した薄暗く寒い部屋ということもあり、食事の殆んどがリビングで食卓は物置になっていました。
水栓金具の破損をきっかけに、床下を見るとシンクの排水から長年汚水が漏れだしていたことがわかり、床版や根太を腐らせていました。
配管の勾配も取れていなかった為、早急にリフォームすることになりました。
高いところに位置する使えない吊戸棚・家族から離れて料理することの孤立感・収納スペースの確保・臭いや・寒さの解消
様々な要望がある中で9帖に満たないダイニングキッチンでは、家事動線の確保に配慮しながら計画を行う必要性がありました。
先ずは乱雑になっている電気配線や配管工事から行い、寒さと臭いの解消から腐った部分の除去・補強・断熱施工を行いました。
吊戸棚は無くしたぶん、冷蔵庫周辺に収納スペースを固めました。
念願の対面キッチンでリビングの家族の姿やテレビを見ることが出来るようになりました。
建具は既存アルミサッシの内側に建具職人製作による木製建具(ウォールナット・木曾桧の障子)を建込みました。
枠や見切り材やキッチンセットなど、建具とおそろいのウォールナットで製作しました。キッチンは家具職人による造付けです。
木曾桧の床板とウォールナットの経年変化後の色味を考え、古くなってもその変化さえも楽しめるようなキッチンに仕上げました。
造付けのキッチン、家事動線、素材感
家事動線の確保が難しい中、どうしても対面キッチンにしたいという長年思い続けてきた夢を諦められないという気持ちが伝わり、省けるものは思い切って、必要なものは外さないといったプランを何回も考えたことで、意外に広々と見える使い勝手の良い間取りになりました。
建具職人・家具職人さん達と一緒に
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