建築家と家づくり 好きに暮らそう SuMiKa
2014年 1月20日

自分たちの手でつくる「カフェ」という場所


都会から小豆島に移住し、農業をしながら古民家を改装してカフェをオープンした三村ひかりさん。
その日常の風景を綴る「小豆島日記」(『コロカル』で連載中)より。


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できるだけお金をかけず、時間をかけて。

小豆島に引っ越してきて1年ちょっと。
去年の夏から始めた築120年の自宅の改修工事は、
寒くなる前に終わり、そこから3か月経ちました。
ようやくカフェのオープン日も決まり、
その日に向かって、最後の仕上げをしています。

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ガラス戸越しに肥土山の景色を楽しめる席。

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そのまま残したかまど。横には古材を使って棚を設置。

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カウンターでお昼ごはん。自分たちで使うことで、こまごま調整。

田舎で暮らすようになり、できるものはなるべく
自分たちの手でつくりたいと思いながら暮らしています。
そういう思いから、私たちの事業名
「HOMEMAKERS(ホームメイカーズ)」もつけました。
かつてアメリカで主婦のことを「HOMEMAKER」と呼んだ時代があったそうです。
家でいろいろつくるのが仕事という意味。
食べ物、洋服、家具、家など身の周りのモノをいろいろつくる。
そんな暮らしに必要なものを自分たちの手でつくる生活が送れたら、
きっと人生は豊かになるだろう、という思いから。

でもやっぱり、なんでもかんでもはつくれないのがいまの私たちの正直なところ。
例えば、家の土台となる基礎部分の改修。
自分たちの手でつくろうとも思いましたが、
時間とお金を考えると、そこは大工さんにお願いしようと判断。
今回は大工さんの作業を間近で見ることで勉強しようと思いました。

基礎、柱、床、壁、天井、
そういう基本的な部分の工事が完了し、その後は自分たちで。
まずは古い部材の汚れを拭いて、掃いて、それから塗装。
本棚、柱、床、天井、建具と、とにかく塗る。

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天井の汚れを拭き取り、その後塗装。

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古い窓を外して塗装。見違えるほどきれいになる。

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玄関の木枠も塗装。

そしてようやく家具の搬入。
昔からそうなのですが、なんとなく新品の家具を買うのが苦手。
単純に価格が高くて買えないだけなんですが、使わなくなった人から譲ってもらったり、
時間をかけて探せば、安く手に入る古くていい家具は結構ある。
大正や昭和初期につくられた家具は、贅沢に木を使っていて、
細工も丁寧で本当に美しい。
そうやって10年くらい集めてきた家具を自分たちの手で直して、カフェでは使います。

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かれこれ10年以上前に大学で使わなくなったのでもらった椅子。

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古くなって使わなくなったので譲ってもらった椅子。これから座面をリペア。

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家の改修工事で出た廃材。棚やテーブルをつくる時など何かと使える。

さらに食器や小物など、カフェを営もうと思うと、
本当にたくさんのものがいるんだなと実感。
なるべくお金をかけずに揃えるために、
リサイクルショップや陶器市などで安く購入したり、自然のものを拾ってきたり。
時間がかかるけど、足を運んでひとつずつ見つけていきます。
それが大変でもあり、とても楽しくもある。

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時間をかけて集めた食器たち。

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リサイクルショップで仕入れた食器。こういうのに出会えると嬉しい。

そしてまだまだ作業中ですが、オープンは2014年2月22日に決めました。
ニャン・ニャン・ニャンで猫の日だそうです(笑)。
あと1か月で間に合うか、間に合わせるしかないですね。
がんばります。


writer’s profile

Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HomeMakers」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、カフェ、民宿をオープンすべく築120年の農村民家を改装中。
http://homemakers.jp/

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