









静かな住宅街の一角に建つこの住まい。
南・北・西の三方は住宅に囲まれていますが、東側には大きく開けた景色が広がり、ゆったりと流れる川の風景と、その先には雄大な富士山を望むことができます。
まさに「眺望のいい家」。
この住まいの計画で最も大切にしたのは、
「眺望を暮らしの一部にすること」
でした。
敷地は閑静な住宅街の一角にあります。
南・北・西の三方は住宅に囲まれていますが、東側には川沿いの開けた景色が広がり、その先には雄大な富士山を望むことができます。
現地に立ったとき、この素晴らしい景色を日常の中で最大限楽しめる住まいにしたいと考えました。
そこで、一般的な住宅とは異なり、家族が最も長い時間を過ごすリビング・ダイニング・キッチンを2階に配置しています。
2階に上がると視線を遮る建物がなく、窓いっぱいに空と景色が広がります。
朝は東から差し込むやわらかな陽光で一日が始まり、昼には移りゆく空を眺めながらゆったりと過ごすことができます。
そして夕暮れから夜にかけては、刻々と表情を変える風景が室内を彩ります。
この住まいは、単に
「光を取り込む家」
ではありません。時間の経過によって変化する自然の光や景色を住空間へ取り込み、毎日の暮らしの中で楽しめるよう計画しています。
キッチンは住まいの中心に配置しました。料理をしながら富士山を眺める。家族との会話を楽しみながら窓の外の景色に目を向ける。
そんな何気ない日常のひとコマが、この家では特別な時間になります。
外装にはメンテナンス性に優れた外壁材を採用し、将来の維持管理にも配慮しました。
住まいは建てて終わりではなく、長く快適に住み続けられることも重要な設計要素だと考えています。
室内には光をやさしく透過する建材を取り入れ、限られた採光条件の中でも住まい全体が明るく感じられるよう工夫しました。
光が室内を緩やかにつなぎ、開放感のある空間を生み出しています。
また、一室だけ設けた和室は赤と黒を基調とし、LDKとは異なる落ち着いた空間として計画しました。
現代的な住まいの中に、静かに心を整える場所を設けています。
住宅設計では、敷地の条件を読み解き、その土地だからこそ実現できる暮らしを形にすることが大切です。
この住まいは、富士山と川の景色、朝日から夜景までの光の移ろいを楽しむために生まれた住まいです。
窓の先に広がる風景が、家族の日常を少し豊かにしてくれる。そんな住まいを目指して設計しました。

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