アルマジロは鎌倉の緑に囲まれたハナレ。敷地は狭い路地の突き当たりに位置する旗竿地。クライアントはカップルとその父親。敷地内に建つ築80年の建物が、世界中からの楽器や古家具などの調度品で手狭になってきたことで、ゆったりと食事をしたり、音楽を奏でたり、昼寝をしたりできる空間が望まれた。そこで風が抜けて、光が降りそそぐ庭の一部に今回の建物を計画した。ぐるりと囲まれた緑を楽しめる開放的な1階と、空からの光と音だけが聞こえる あなぐら のような2階。動物は光や風気温や湿度、土地の起伏といった環境をよみ快適な寝床を選ぶ。そこにじっとしていても心地よく、ずっと居眠りできるような空間をめざした。
*アルマジロとはスペイン語で「武装した小さなもの」という意味で体中が鎧のような鱗甲板で覆われている。 熱帯雨林や草原、半砂漠のような気候が穏やかで暖かい場所に生息し、毎日 あなぐら で約18時間とたっぷりの睡眠をとる。
構造設計:佐藤淳構造設計事務所
施工:川口建築
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