木々の緑に囲まれた小ぢんまりとした住宅です。関越道東松山ICより西に車で5分、周囲に広大な田畑がある屋敷林の中にこの住宅はあります。先代までは専業農家、現在は造園業を営むご両親の敷地の一角(要農転)に、この若い長男家族の住宅は計画されました。
主要テーマは三つ。一つは、近くのマンションより戻り住む長男家族は、北に隣接する両親主屋の生活を十分に配慮し計画する。二つ目は、主屋周りの既に整った庭園に加えて、深い屋敷林の緑や西側竹林境に沿って流れるせせらぎ(農業用水)等、溢れる自然を出来るだけ害さない。三つ目は、室内にも木の香溢れるオール電化+太陽光発電のエコ住宅を希望!…でした。敷地はほぼフラット。
導入路を含むとはいえ十分広い敷地。程良く距離のある北側主屋をそれでも意識する以外に、全く自由なプランが可能でした。計画着手前見学された『生成りの家シリーズ4作』中の2作は、この若い家族が、将来多様に変化するであろう生活に自在に対応可能なフレキシブルな住まい形式として、気に入られ採用されました。
杉構造材や間柱、構造合板が剥き出しの内部プランは殆どオープンで、浴室とトイレ以外、目線を遮る間仕切上の欄間を通して連続し、空気さえも繋がっています。
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