敷地は都内の住宅地に位置し、敷地面積約25坪、幅約5m×長さ約16mの細長い狭小地である。
また、南側と西側4m道路の角地にあり、歩行者や車の抜け道となっているため、住宅地としては比較的交通量の多い敷地といえる。
上記の諸条件から、プライバシーの確保と、細長い敷地の特性を生かした空間の広がりを実現させること、クライアントからの要望であるLDK中心の住空間を実現することを目標とした。
建物は3階建てとし、1,2階を2層分のLDK空間として敷地全体を最大限に囲っている。3階部分には子供部屋と水廻りを配置して、それらをLDK空間に架かる屋根のボリュームとして扱っている。
その屋根ボリュームをLDK空間の中央に配置することで、両端にトップライトとテラスを確保し、上面からの十分な採光とプライバシーの確保を両立させている。
また、LDKの床面は半層上がった畳コーナー、半層下がった主寝室と連続し、屋根ボリュームからは、
ワークスペースがLDKの中心に下がっていくことで、それぞれに起伏を作り出している。
このことによって、2層分のLDK空間に断面的な凹凸を作り出し、区切られながらも敷地全体に連続する
空間を作り出している。
起伏のある床と屋根を持つLDK空間が断面的に連続し、トップライトとテラスまで繋がっていくことで、
長さを最大限に生かした住空間が実現した。
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