群馬県高崎市の、住宅や水田が広がるのどかな場所に建つ2世帯住宅の計画である。
子世帯住居は、たくさんの家具や絵画や、食器やオブジェが置かれ、生活も変化に富む。なので、いくつもの色や、タイルなどの装飾的な要素を空間の各所にちりばめ、空間の豊かさが高まるように考えた。色や図柄は、ところどころで転用され各デザインに影響をおよぼす。タイルの絵柄が洗面所の鏡の輪郭を形作ったり、三角形の小窓がアクリルゴールドミラーの天井飾りに置き換わったり。それらは、家具や食器、絵画やいろいろな生活の側から持ち込まれるモノと混じり合い、一体となって空間の彩りを豊かにする。いろんなアイテムが空間に拡散することで、建物と家具やモノや服が、それら属性を超えて、色や図像として軽やかに漂うような「状況」をつくろうとした。
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