敷地は、太田市中心部北側にある金山の南東の斜面に位置し、古くひな壇状に造成さ れた土地で、関東平野を見渡すことができる。
6つに分けられた敷地の中央にあったスロープを埋め、横長の敷地を中段に造り出した。
景観をなるべく元の山に戻すべく、敷地に残る大きな木々はなるべく残し、新たな雑木や花をつける樹木を建物周囲に植えた。
山の斜面に沿うように屋根を方形とし、その軒先を枝下にすべり込ませるように伸ばした。方形屋根は事務所棟、駐車場を含めると6つに分けられ、全体として樹々の間にたたずんでいる。
大きくとられた開口の前には、跳ねだしたデッキが足元や近景を隠し、軒先と共にのびやかな視界を造りだしている。
「植えたての木々は一番悪い状態。」苦笑いで撮影を眺める植木屋さんと共に数年後の佇みを楽しみに。
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