築9年程のマンションのほぼ全面改修。
小間仕切りで2LDKに区切られた21坪の床面積に4人の家族が住む。
今回改修にあたり施主からは、お子様が独立された後も、ずっとお二人で快適に過ごせる空間が欲しいとリクエストを頂いた。
その回答として、天井を一つのキーワードとして設計を進めた。構造体である梁を逆手に、天井から下がっている壁と捉え、天井から縁の切れた床からの壁や家具などで、各室を構成し、空気で空間を仕切った。また照明の位置も、各要素に属した考え方を踏襲し、床から立ち上がっている壁には床からの光、間仕切り家具の天端から天井を照らし、天井からの家具の下端など照明でも空間を立体的に仕切る工夫をした。
また、材料・色・寸法についてもバリエーションを作りコンパクトな空間の中に奥行きを施した。
将来お子様が独立した際には、衝立や収納を取り払い、小上がりの床に畳を敷く事ができるようになっていてLDKと繋がったちょっとしたスペースが出来上がる。
水場以外は、どこか「ゆるく繋がっている空間」は、今の生活と将来を見越した生活が、見え隠れする。
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