5階建てのビルの中に作った住宅。ビルのオーナーの高齢になるご両親とそのお母様という皆さん70歳から90歳の3人の高齢者の方が住まれる住宅を設計しました。こけても怪我をしにくいように床は畳と絨毯敷きとして、動線も寝室からすぐにキッチンへ入れる開口を作ったり、出来るだけ負担の少ない計画としました。また壁には土佐漆喰や左官壁の天然素材を使い、温かみのある質感や色味で長く室内にいても心地よく過ごせるような配慮をしました。
ビル自体の床面積がそれほど大きくなく、計画を進めていた時はお施主様やそのご子息様(ビルのオーナー)からは「住まい自体が狭く感じる」のではと心配されておられましたが、いざ出来た空間を体感されて、「これがあの場所と同じ面積とは思えないほどの広がりを感じます」と感動されておられました。引っ越しされた後にもお邪魔してお話をさせて頂きましたが「とっても快適です」と喜んでおられたのが印象的でした。
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