東京郊外の住宅地に建つ、30代の若いご夫婦とお子様のための小さな住宅です。
土間や大きな窓によって、南側の遊歩道から北側の道路へ視線や風の抜ける、明るくて開放的な住宅です。
1階の土間は、テラスやサンルームのような空間で、玄関でもあり、子供が黒板に絵を描いて遊ぶ場にもなります。対称的に寝室、納戸、水廻りは黒板の壁に囲まれた閉じた空間で、土間に向かって窓が開いています。
土間の螺旋階段から2階へ上がると南北に大きな窓のあるワンルーム空間になっています。
南側の窓辺にはベンチがあり、遊歩道を見下ろしながらお茶を飲んだり読書をしたりできる窓辺空間になっています。北側には、デスクで仕切られた1段下がったラウンジがあり、将来は子供部屋になります。ラウンジの上部にはハンモックが吊るされた屋上テラスがあります。
構造を工夫し、南北に同じ大きさの大開口をつくることで、緑や空の見える伸びやかな空間にしました。
(特記のない写真:西川公朗)