住居とカフェが同居できる柏の家1(カフェのある家)。
古い建物の雰囲気が好きな依頼主の要望で、一緒に様々な要件を検討した結果、昭和47年(1972年)の中古物件をリノベーションすることに決まりました。
まず、基本設計の際に引越し前の家にお邪魔をしたり、依頼主の好きなカフェに一緒に行ったりして、依頼主の雰囲気を感じ取るようにし、イメージを共有しました。
プランとしては、1階をカフェにし、2階を住まいにすることで決まり、客席数や動線を考え、カフェの入り口を庭側に作り間取りは大きくは変えないことにしました。1階で変更した場所はお風呂とキッチンの水回りのみ。キッチンは業務用の機器が入るため、床を補強。レンジフードはステンレスの業務用の大きなフードを取り付ける必要があり、シンクの位置は客席側に取り付けるなど、細かい打ち合わせを重ねました。
予算は限られていましたが、南の庭側を増築し、雨漏りをしていた下屋がある部分と含めて屋上テラスにし、2階に広い屋上テラスを作りました。カフェの顔となる南側と東側の壁は板張りとし、2階の屋上テラスの腰壁と一体になるようにしました。
予算が限られていたことから、大規模なリノベーションはできないので、依頼主と相談し、仕上げをDIYで行うこととし、大掛かりな部分と設備は職人にお願いすることにしました。
DIYを行うにあたり、ワークショプを開催して参加者を募りました。このワークショップには3つの目的があり、1つ目はDIYをしたい人に集まってもらいみんなで作業してマンパワーを得ること。2つ目は、ワークショップに参加してくれた人たちの中で知り合いができ、柏の家1(カフェのある家)を中心にコミュニティが形成されることを狙いました。そして3つ目は、こちらが主目的ではありますが、ワークショップの開催の告知やワークショプに参加してもらった人に、「カフェができますよ!」とアナウンスできる広告としての意味もあります。
このワークショップは、解体・クロス剥がし・パテ塗り・天井と壁の塗装・床張りと数多く開催したということもあり、準備と工程が本当に大変でしたが、人気があるお店になっているということで、ワークショップを開催してよかったなと思います。
佐々木工務店
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