場所は、埼玉県さいたま市大宮駅の近く、エアコン、照明器具、カーテン、外構工事は別ですが、延べ30坪で建設費1550万円というローコスト住宅です。ローコストと言っても、建売住宅のような四角箱型で、ビニールクロスと合板フローリング仕上のチープな空間ではありません。様々な、コストカットのノウハウによって、写真のような個性的な住宅が完成しました。じっくりと御覧下さい。
南北に細長い敷地の為、コの字型プランにしました。中庭に面して大きな開口部を設けることで、隅々迄明るく風通しの良い家にすると共に、室内空間に視覚的な広がりを持たせることも出来ました。また、通常はコストアップに繋がるプラン形状を補う為に、シンプルな外観と安価な外装材にしました。
2階の中庭はリビングとダイニングキッチンの間に位置するので、ウッドデッキを張ることで、それぞれの部屋から使うことが出来る空間にしました。これにより利用頻度が高まると共に、それそれの部屋が一体的でもあり、ある程度独立性もあり、適度な距離感を持つことが出来ました。写真に移っているのは、一人娘のまいチャンと恒例の施主工事による漆喰塗を手伝ってくれた学生さん達です。
リビングは2階なので屋根の形状に合わせた勾配天井になっているので、実際の面積よりも広く感じる空間です。そこには4帖半の和室や、僅か1帖半程度の書斎コーナーが、取り付いていますので、変化のある空間にもなっています。ちなみに、和室の壁天井は手漉き和紙をはっていますが、これは、お施主さんの実家が和紙屋さんでお父さんの友達が漉いてくれた物です。写真ではわかりませんが、障子紙には押し花が入っていて、シンプルな空間に彩りを添えてくれています。
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