30年ほど前に住宅地の余りのような部分に、ミニ開発された小さな敷地である。
用途地域(第1種低層住居専用地域)と、必要諸室(アトリエ+家族4人の住居)を考えると、ボリューム(床面積)は、容積率限界までで決定している。
平面計画は、小屋が原点で、光が各部屋に降り注ぎ、適度な通風、換気が行われ、家族が和気あいあいに過ごせ、仕事も生活もそれぞれの気配を感じながら使えるようにした。
洗面、浴室に行くのにも靴を履き替え、土間を通らないと行けないが、かえってその事で狭さを感じさせないし、昔の家(私の幼い頃の記憶では、田舎の家は外に風呂があり、土足で行っていた。)のある種ワクワクするような気持ちを喚起させる。
夫婦の寝室は、通路となっている居間にベッドを出して就寝するが、生活にある程度の制限を与えることで家族内にルールが生まれ、個々が全体に与える影響を実感できると考えている。
おおいいたの住まい情報誌WISE14号掲載
狭小住宅PART4掲載
TOSテレビ大分「ハロー大分」放映