大津市 南小松 襖絵の家
敷地の中を比良山系の清流が絶え間なく流れ
水のせせらぎの音や野鳥のさえずりが心地良い。
小高い位置にある現場からは琵琶湖や対岸の風景が木々の間から
垣間見ることができます。
釈迦岳 堂満岳の麓に位置するも、国道161号やJR近江舞子駅にはほど近く
1.5キロメートルほどの場所です。八幡神社の側道を通り抜け、比良山系を仰ぎ見ながらの現場に向かう道は
木々の間の小道は住宅地の喧騒などほど遠い、雰囲気はまるで高原の森の別荘地のようです。
湖西地域は駅に近いながらも静かな住宅地が多くみかけますが
この敷地は格別に自然を満喫できる住まいです。
大東亜戦争の開戦より少し前に、京都からこの地に移築された建物は
お寺の移築とされ、構造は石場建てながら、上品なたたずまいの古民家です。
建物には襖絵をはじめ、欄間 板絵障子 床の間など 随所に
年代を感じる工芸美術がみられるお住まいです。
今回のリノベーションには耐震性の向上を基本に、
石場建ての特徴を壊さず、構造補強を施しました。
断熱性を上げ、日常の快適性を動線と共により過ごしやすくなるよう設計しました。