







築41年が経過したマンションの部分リノベーションです。北欧家具が好きなご家族からのご依頼で、予算や工事完了までの期間が限られている中、何かできることはないか、という大まかなご相談から計画は始まりました。
既存のマンションは2LDKで、2部屋を除くとLDKが16畳ほどのワンルームとなっていましたが、他の部屋がはみ出たり、用途不明な窪んだスペースがあるなど不整形な平面形状のため、居場所の骨格があいまいでした。またそれにより、持ち込む予定の北欧家具の所在がおぼろげでした。そこでLDKの空間を、家具配置を踏まえた設えに再構成し、人の居場所と不整形なワンルームが一体となる空間を目指しました。
プランニングでは、不整形な平面形状を利用してコンパクトながら、デイベッドのある居間、シングルソファのあるライブラリー、円卓のある食堂の3つの居場所を計画しました。ワンルームの中に単にスペースを用意するのではなく、空間のスケールや家具の配置を調整し、各々の居場所に応じて、気持ちの切り替えができるような、異なる設えとしました。3つの居場所は異なる設えによって緩やかに分節しつつも、全体として繋がりのある空間とすることで、ご家族が同時に思い思いの場所で過ごせる計画としました。
コストや工期など計画のバランスから既存部を多く残し、それらを活かしながらの計画となりましたが、空間は全体として生まれ変わった印象となりました。わずかな計画であっても生活に与える影響は大きいと実感し、部分リノベーションの可能性を改めて認識する計画となりました。

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