山梨県北杜市の専用住宅。
八ヶ岳の南麓、標高およそ1200m。緩い南斜面の計画地。
森の中の家です。
僕(山下)もそうですが、建て主さんは仕事で時折東京等に出ます。
そして、山に戻って来ると僕と同じくほっとすると言います。
そのほっとする、事を最大限活かすシンプルな建物にしたいと思いました。
建物の形状は単純な長方形、寒冷地ですが日照は確保されているため、その太陽直射光を精一杯受け止めることができます。
時折の大雪にも対応できる軒の深い切り妻。
2棟に分かれているのは、自営業である建て主の仕事場とゲストルームのためです。
外壁は敷地内で伐採したカラマツ。製材所で片側耳付きのまま製材し無塗装で張っています。
建て主施工による薪ストーブの炉台/浴室床は地場(諏訪)の石、鉄平石。採石場から入手しました。その鉄平石は「商品にならない」物を安価で。石の厚みは不揃いのまま、それら不揃いの物は、均一さにはない豊かさを表しているように思います。
主暖房源として薪ストーブを設置していますが、その暖気を建物の隅まで届けるための水回り上部にロフトを設置、そこを介して暖気はぐるぐる回るように計画しました。
また、家の裏には建て主施工による薪棚。この材料もほとんどが敷地内で伐採したカラマツ。翌春にはカラマツと砕石場で入手した鉄平石を使っての外構も予定されています。
建て主さんのweb page noro shop。家の写真が沢山あります。
https://www.noro.shop
鉄平石の採掘場、山の中に取りに行きましたが、その圧倒的な石の塊に驚きました。
板材その他のための製材所も建て主と一緒に行きました。
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