子供が巣立ち、夫婦二人のための新しい住宅としてリノベーションすることになりました。
これまで1階と2階を繋ぐのが階段だけだったので、南の庭側に吹き抜け空間を増築して、分断されていた1階のリビング・ダイニング・キッチンと2階の個室を声を掛け合える様な近い関係にしました。
壁を取り払ってオープンキッチンにして奥様が見渡せるようにしたり、もともとの子供部屋を和室に変えて生活に奥行きを持たせたり、浴室の様子が見えるようにガラスの仕切りにしたり、・・・。
これから迎える老後の時間をご夫婦二人が、豊かに過ごせるお手伝いができればと考えました。
設計担当:納谷学、養田拓也
構造設計:かい構造設計 寺門規男
施工会社:小池工務店 浦口雄一郎
構造形式:二階建て木造在来工法
掲載誌 :
『リフォームハンドブック2008』
①吹抜け
建蔽率に余裕があったため、吹抜けを増築して使われていなかった庭を有効に活用しました。分断されていた1階と2階が吹抜けを介して声を掛け合えるようになりました。
②オープンキッチン
閉鎖的だったキッチンの壁を取り払い、奥様がリビングを見渡せるようにしました。
③二つの個室
2階の寝室と子供部屋を整理して、寝室の吹抜けに向かってカウンターテーブルを設けて書斎コーナーに。もう一つは、和室にして吹き抜けに面して座れたり、肘がつける高さに窓台を設置しました。
養田拓也(元スタッフ)
かい構造設計 寺門規男
小池工務店 浦口雄一郎