






















このPROJECTは、市場に出回っている中古の戸建住宅を購入し、私たち設計事務所がリノベーションを施した後に、再び世の中に再販して送り出すという事業です。
与えられた課題は、4LDKの在来木造の二階建て住戸。
敷地は広く、建蔽率と容積率に少しゆとりがありました。
でも部屋数は十分に足りています。
そこで、面積にゆとりのあるこの土地にさらに必要以上の部屋を付加することに意味が見出せず、ダイニングスペースやリビングスペースと名を打つような特定の明確な機能のない、あるいは多様でどう使っても構わない、あえて言うならサンルーム?の様な、名前のない2層のヴォイド空間をこの住宅の南側に増築することにしました。
このヴォイド空間は、いずれ計画されるだろう南側の隣地(現在はパーキングと木造アパート)から適当にプライバシーを守り、季節に合わせて太陽の熱をコントロールして、分離している1・2階を繋げ家族のコミュニケーションを図る基本機能を持ち合わせ、その上で建具の開閉により、インテリアになったり、庭に近づいたり、空間的には中間領域の顔を持ち、サンルームという単体のスペースの響きではなく、もっと多様で豊かな「名前のないスペース」なのです。
企画販売:株式会社リビタ 宇都宮潤
設計担当:納谷学、源真希
構造設計:高橋建築工房 高橋政則
施工会社:YAZAWA LUMBER 金谷
敷地面積:232.26 m² (70.26坪)
既存建物:木造在来工法 地上2階
既存面積:110.96 m² (33.56坪)
築年月 :昭和56年1月
計画延床面積:129.18 m² (39.07坪)
1階床面積:83.64 m² (25.30坪)
2階床面積:45.54 m² (13.17坪)
竣工年月:2018年6月
PHOTO :吉田誠
掲載WEB:【 】TECTURE MAG
①名前のないスペース
1階と2階を繋ぐサンルームのような空間は、外から住宅のプライバシーを守り、住宅全体の熱環境を整えます。
②広い土間
1階の床は全て土間として、バリアフリーの大きなワンルーム空間として回遊性のある住みやすいプランにしています。
③独立して繋がる個室
窓の外は、名の無いスペースを介して1階とつながっています。
部屋数は十分揃っていたので、少しの増築で家全体のクオリティーを上げることを考えました。名の無いスペースは、文字通り名前がありません。その名の無いスペースは、家の全体の環境を整え、1階と2階を繋ぎ家族のコミュニケーションを生み出します。
この住宅は中古の住宅を再販するプロジェクトです。
家族構成を想像しながらも、吉祥寺という地域性を念頭に置き様々なニーズに応えられる住宅を目指しました。結果、この住宅は企業のオフィスとして使われているようです。
戸建て住宅のリノベーションは、既存の持っている長所をいかに読み込み活かし、短所を克服するかだと思います。断熱・耐震が疑問視されますが、全く問題ありません。様々な方法で叶えます。
将棋あるいは囲碁?
決定的な一手で勝利に導きます。

リビタ 宇都宮潤
源真希(元スタッフ)
高橋建築工房 高橋政則
YAZAWA LUMBER 金谷