Beforeコメント:
オーナーはイギリス赴任生活を終え、日本での生活をスタートさせた商社マン。肩書きにたがわない、スタイリッシュなオーナーの希望は「世田谷区のマンションをロンドンのアパートメントのようにしてほしい」というものでした。購入されたマンションは世田谷区桜新町1991年築、111㎡、一階庭付き。
外から一歩足を踏み入れたら、そこはかつて生活したロンドン。その世界観をスマートに実現しつつ、本来あるマンションの価値をさらにブラッシュアップさせられるようなリノベーション。バランス感覚が鋭く求められる美意識のせめぎあいから、全く新しい住まいが誕生しました。
Afterコメント:
ロンドンを再現するのはバランス感覚。
エントランスには象徴的にロンドンで使っていた重厚なチェストを。濃灰に塗装した廊下には大切なコレクションを並べ、ギャラリーのような役割を持たせました。リビングには赤い革製ソファ、バスルームには黒いモザイク大理石を。「ロンドン」を表現するために、様々な美意識をミックスさせるバランス感覚を重視しています。クール、重厚、伝統、モダン、クラシカル。ブラックにゴールド、赤。一歩足を踏み入れれば、ここにロンドンを感じていただけるはずです。
価値をブラッシュアップする。
世田谷区桜新町は都心にあって住みやすい土地柄。そして庭付きのマンション。もとの価値が高い物件にリノベーションを加えることで、さらにその価値をブラッシュアップすべく挑みました。シューズクロークなどの設備を充実させ、収納に迷うことはありません。111㎡という広さを生かし、十分な設備を入れてもなお余裕があります。この小さなロンドンはファーストインパクトだけでなく、完結した世界を築き、ひととき現実を忘れさせてくれます。
東京の家も広く、さらに広く。
東京で居を構えるにあたり、ハードルとなるのは余裕のある広さを確保すること。こちらは実際に111㎡という広さがありますが、再現したいのはロンドンのアパートメント。廊下とリビングの間は間仕切りをガラス張りにし、シューズクロークとリビングの右一面を鏡張りに。視界を遮らず、先へ続くかのように感じさせる演出をしています。実際の平米数よりも広々とくつろいでいただけるようにリノベーションしました。
求めるものがはっきりしているほど、要求は明確になり、レベルも高くなります。今回はオーナーの愛した「ロンドンのアパートメント」を東京で再現するため、文化や美意識について厳しいせめぎあいがありました。結果として完全なひとつの世界を作ることができたと思います。愛するロンドンを感じていただきつつ、居心地よく生活していただけるよう、オーナーの希望を細かにリスニングし、生活空間としての機能もオーナーにフィットするものができました。物件そのものや立地条件が良く価値があるものですので、今回リノベーションをしたことが将来オーナーのメリットになれば幸いです。
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