弦巻のリノベーション

既存建物は南北に細長い空間の真ん中にキッチンとトイレがあり、 南北の部屋どうしが分断され、折角の空間のゆとりがなくなっていました。
そこで、南北に伸びやかな一つながりの空間を創ることをデザインコンセプトにしました。 まず、長い西側の壁を南側のキッチンから北側の寝室まで木調の仕上げで統一し、 空間全体が見通せるプランニングとしました。 下にレールのない4つの上吊り建具はすっぽりと戸袋内に収納されるため、 完全に南北に伸びやかな一つながりの空間が実現できました。

4つの建具の閉め方により、南側のLDKと北側の寝室が一つの部屋になるという使い方だけではなく、 それぞれの部屋をプライベートに使ったり、LDK+本棚スペース、寝室+トイレなど、いろいろな使われ方を想定しています。
LDにあるバルコニーへ行く掃出窓が少し高い位置に設置されていたため、そのスペースに小上がりを作りました。 バルコニーに行きやすくなるだけでなく、下部が大収納となりました。 また、ちょっとした腰掛として、部屋に多様な居場所を提供しています。

手塚勝也建築設計室

手塚勝也

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