親夫婦が『はなれ』に移り、施主である息子夫婦が母屋を引き継く形で、計画はスタートしました。
息子夫婦は、大切に住み続ける事を望み、大規模なリフォームで計画しましたが、やむなく新築する事になりました。
外観は、周囲の歴史溢れる建物に普遍的に用いられている『持送り』を採用しました。
土間の多用、そこにある高い吹抜、薄暗さや、建具の寸法を旧家と同じ173センチに抑え、所作に訴えかけることでこれまで紡いできた歴史を受け継いでいます。
1階は水廻りと共用空間。土間を中心にオープンな空間が広がっています。
土間は中庭に繋がっており、両親のすむ『はなれ』へと程好い距離感で繋がっています。
2階は個室。中庭に向かったバルコニーが心地よい空間です。
もともと築100年の古民家改修の予定で始まった計画は止む無く建替えにシフトチェンジ。
周囲の歴史溢れる建物に普遍的に用いられている『持送り』を採用することで、この地域に相応しい佇まいを再現しました。
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