夫婦2人+お子様2人のとても明るい家族です。
「街路/お庭/オープンな屋内/プライベートな屋内」が平行に配置され、
パブリック⇔プライベートの関係性がグラデーション状に空間化されています。
住まい手はそのグラデーションの間に暮らし、
まちとのつながり、家族とのつながり、に対して自分自身の居場所との距離感を適度につくりながら暮らすことができる住まいを目指しました。
(1)広く開放的なLDKと落ち着いた小部屋の組み合わせ
(2)2つの吹抜けと吹抜けに面した階段
(3)2つのリビング(LDKが吹抜けと一体となったリビングとファミリーリビング)
男の子2人の仲の良く活発的なご家族です。
家族の気配をどこにいても感じられる一方で、家族の中でもお互いのプライバシーを確保したいときがあります。それを両立できるようなプランを工夫しました。子供部屋や主寝室は寝るスペースとして最小限にし、そのかわりにセカンドリビングを2階に設けています。
空間のつくりとしては、水周りや個室など、プライバシーの必要とする部屋をを建物の片側に寄せて、その他のLDKを広く開放的なつくりにしました。
建物の長手方向半分は心地よく囲まれて落ち着いた部屋、それ以外のところは開放的で清々しい空間となっています。
お家を建てる、または手直しして住む。家づくりには初めての方が大半です。家づくりとしては初心者でも、生活者としてはプロでもあります。生活のスタイルは人それぞれで、価値観もそれぞれ。その「それぞれ」を大切にされた住まいは快適です。
ただ、家をつくるときに何が自分にとって大切なのかがご自身でわかっていない場合が多いです。「わかっていない」、でも住まいには欠かせない条件を「未条件」と言ったりしています。◯LDKの家といった与条件に加えてこの「未条件」をいかに引き出すかが、建築家の役割でもあります。
このお家の設計では、雑談や子どもたちの遊んでいる様子や親子の関わる様子からヒントを得て、途中でがらりと案が変わりました。「未条件」を発見した瞬間でした。
HAUS有限会社(工務店)
山口陽介(庭師)
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