おばあちゃんと住む二世帯住宅です。
おばあちゃんは、毎日カートを押して買い物に出かけます。
なので、おばあちゃんの部屋から直接出かけられるように家の中にスロープを用意しました。
スロープの横にはおばあちゃんがご近所さんと井戸端会議ができるように、ゆったり腰掛けられる縁台を作りました。
おばあちゃんの井戸端会議は、通りから見え、おばあちゃんも家の前の様子が見えるようになりました。
スロープのある土間空間は、2階のリビングやダイニングキッチンと繋がる大きな吹抜けになっています。
吹抜けの上は大きな開口になっていて、この住宅全体に光を届け熱環境を整えます。
吹抜けの一部には、物干し台が張り出していて天気の悪い日も気兼ねなく洗濯物を干せます。
夏は涼しく、冬は暖かく、このおばあちゃんのスロープのある吹抜けが「東浦和の二世帯住宅」を支えています。
設計担当:納谷学、太田諭、岡田祐介
構造設計:かい構造設計 寺門規男
施工会社:大野ハウジング 大野輝明
構造形式:木造2階 在来工法
敷地面積:104.51㎡(31.62坪)
延床面積:91.17㎡(25.58坪)
1階床面積:52.72㎡(15.95坪)
2階床面積:38.46㎡(11.63坪)
①スロープ
おばあちゃんが部屋から直接出ていけるように、家の中にスロープを設けました。
②井戸端会議
スロープの横におばあちゃんの井戸端会議ための大きな縁台を設けました。おばあちゃんは、外の様子を見ながら友達と話ができます。
③吹抜けと土間
大きな吹抜けは、1階のおばあちゃんの部屋と2階のLDKをつないで、家全体の光、風、熱、プラバシー、環境を整えます。
土間は、おばあちゃんが自由に出入りしやすく、家族の自転車置き場にもなっています。
毎日カートで出かけるおばあちゃんが住みやすい家にするため、広い土間とスロープでおばあちゃんの負担を少なくしました。
写真の通り、家ができた時素敵な笑顔をもらいました。
住宅を建てるにあたり、当たり前に思っていることが、実はもっと便利で過ごしやすい家族のための住宅になる可能性があります。
それを一緒に考えて造りましょう。
特別自立老人ホーム
お年寄りが活き活きと家族とコミュニケーションが取れ、自分で自立した生活がおくれる住宅です。
太田諭(スタッフ)
岡田祐介(元スタッフ)
かい構造設計 寺門規男
大野ハウジング 大野輝明