マンション1室のリノベーションです。大きなワンルームのような空間の中にそっと生活の補助線を引くように家具を配置しています。家具のいくつかは可動であり、シーンに合わせて自由に移動することができます。キッチンカウンター及びダイニングテーブルは少しだけ高く、大きめに、逆に床のラーチ合板の割付は少しだけ細かめにするなど、少しだけ過剰にしたものを集めそれらを各部位に丁寧に配置していくことで、どれがいわゆる「あたりまえ」のスケールなのかわからないような状態を目指しました。この「あたりまえ」のスケールがわからない部屋では、視覚的に錯覚が起こり、居る場所によって広く感じたり狭く感じたりします。ワンルームという変化の乏しくなりがちな空間の中で、視覚的な広さの変化と補助線を自由に引き直すことの組み合わせによって新しい自由度のある生活をつくりだそうとしました。
・素材感のあるマテリアル選定と配置
・可変性のあるプラン
・ローコスト
スマサガ不動産
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