東京都文京区千駄木、谷中銀座近くの路地に建つ床屋さん付きの住宅です。
間口3.6 m × 奥行き17 m、間口が狭く奥行きが南北に長い、俗に「ウナギの寝床」と呼ばれる形状の敷地形状で、隣家が境界ギリギリまで迫った、良好な採光が得難い環境でした。
南北に17mもある敷地で、将来的に周辺がより高層化する可能性もあることから、敷地の長さを生かし、屋根形状を起伏化させ、そこに生じた段差に窓を開け、光を取り入れました。
2階のリビングダイニングは天井が高く、南北の窓からは光が入り空が見える開放的な空間です。また、階段室を光の井戸のようにして、1階まで光が入るようにしています。
道路側は建物の高さを低く押さえ、圧迫感を軽減し、店舗前の路地が明るくなるようにしています。
(写真:西川公朗)