ご夫婦+お子様のご自宅の計画です。
家族全員やご親戚、ご友人が集いくつろぐため、
とにかく広いリビング空間と
留学されたご経験から
海外のようなクラシカルでモダンなインテリア、
素材や質感全てに本物を追求されたいといったご要望を頂きました。
郊外の車通りの多い立地ですが
敷地の南側が車会社の駐車場になっており
開放感がありましたので
大開口の格子窓をLDKの吹抜け全面に設け
開放感を演出しております。
天井高さは約3.5m、吹抜けは約7mと、
お施主様が海外で暮らされたご経験から
心地良いと思われた空間高さを確保し、
結果、広い平面に対し構成比のバランスの取れた
居心地の良い空間を構成しました。
借景と遮音を兼ねた植栽のおかげで
外界と緩やかに仕切られ
騒音や視線を感じる事のない穏やかな空間
そこに配されたMinottiのソファは
シンプルなインテリアに合わせて軽やかに
存在し、空間と美しく調和しています。
また、吹抜けのBocciのガラス玉照明や
SieMaticのステンレスの鏡面のアイランドキッチン
ダイニングのTomDixonのペンダント照明のクロームに
太陽光が当たり、
キラキラと煌めく様子は
時間の流れを美しく感じさせます。
素材感に非常に高い感性をお持ちのお施主でしたので、
フローリングや左官材、レンガタイル等
多くの素材はオーダーメイドで作成し、
組み合わせによる空間の質感を確かめ、
お施主の追求されている「本物感」の言語化、物質化を試みました。
特に職人が1枚1枚窯で焼き、
1枚ずつ張り上げる外壁のレンガタイルは
手作業のぬくもりを感じさせ、
建物の大きさに対し
柔らかな表情を作り出し安心感を与えます。
手作業によるぬくもりや、少し時を経た事で美しい佇まいを装った素材感、質感によって
出来上がったtimelessなデザインは、
日々の暮らしを永続的に豊かに彩ることでしょう。
photo by 矢野紀行写真事務所
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