絵をたくさん飾り、美術館のような家にして暮らしを楽しみたい、との要望に基づき設計に取り掛かったコンクリート造2階建ての家です。
アプローチでは庭を見せつつ道行を楽しみおおらかに南から入る平面計画にしました。西に向いたリビングルームに対して、木製ルーバーを配し、それが外観上も主要なアクセントとなっています。3階の軒の高さまで達するルーバーは住まい全体を包み込むような印象をもたらしています。2階中央に南向きに設けた風呂は、悠々と陽光を受け、リゾート気分の入浴を昼間から楽しめます。3階の2部屋分の書斎があり、旅行先で蒐集したお面などを壁に掛けるなどして、夫婦それぞれが個性豊かに自らのプライベート領域を演出できるようになっています。
渡辺先生に家づくりにかかわってもらい、私たちの家が完成してから10年が経ちました。年月を重ねるごとに味わいが増し続けています。つくづく良い家を設計していただいたと感謝させて頂いております。
家づくりに際してお願いしたことは、老後2人が終のすみかとして住まう「住まいらしい寛ぎのある家」にして欲しいとのただ一点でした。
以前の木造の家も別な建築家が素晴らしい設計をしてくれた非常に満足のいくものではあったのですが、こうしてコンクリート造のしっかりとし、また落ち着きある新居を得てみると、まずは上記要望の「住まいらしさ」そして「寛ぎ」が横溢している良さを感じる事ができたことが特に嬉しかったです。真摯に要望を聴いてくださり、それをしっかりと実現していただいた渡辺先生は、建築家として素晴らしい腕前の持ち主であると感心しました。周りの住宅地に対ししっとりとなじんだ美しい佇まいも、「誇らしさ」を家路をたどるごとに感じさせてくれ続けており、この点もこの家の持つ素晴らしさに他ならず、渡辺先生を強く推薦する次第です。
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