コンパクトな空間を最大限に活かす為、陽当たりの有利な二階をトラス組で無柱空間とし、家族の集まる場として骨太な広がりを持たせた。トラス上部の塔から採光と通風を獲得し、光の束(つか)が梁に降り立つ様に木肌を伝い、室内空間を柔らかく照らす。階段室の反射性のある塗装が光を階下のプライベートなスペースへと導き、階段と上階からの光がエントランスから集いの空間へと自然に誘う。個室は将来の可変性を担保した構成とした。仕上げには再生材のパーティクルボードや国産の木材等、環境負荷の低い素材を使い、光や存在感のある架構と共に落着いた光を廻し空間を包容している。
(c)Koichi Torimura
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株式会社長坂設計公舎
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