


















このPROJECTは、市場に出回っている中古の戸建住宅を購入し、私たち設計事務所がリノベーションを施した後に、再び世の中に再販して送り出すという事業です。
計画は、既存の住宅の2階に使われていない小屋裏のスペースがあったので、2階の床の一部を持ち上げました。結果、1階の天井の高さは、既存の小屋裏分高くなります。
既存の床のレベルと持ち上げた床のずれで隙間が生まれ、1階と2階が繋がります。
また、既存の屋根は切妻屋根の連続で構成されていて、周辺の住宅と同じように連なって街並みを形成していました。住宅の多くは、内部で屋根型を感じることはありません。
そこで、街並みを作っている屋根型、つまり家型のアイコンをデザインのモチーフにすることにしました。
結果、住宅内の個々の部屋に自立性と統合性を持たせることに成功しました。
それは、現代の家族の在り方なのだと思います。
①高い天井
2階の床を半階持ち上げて1階の天井を高くしました。
②繋がる1・2階
2階の床を持ち上げたことで1階と2階が吹抜けを通してつながっています。
③家型インテリア
家型を内装のデザインのベースにして、それぞれのスペースが独立しながら繋がり、籠り感が生まれるようにしました。
既存住宅の天井が低く部屋の奥は暗かったのを天井を上げることで部屋の奥まで光が届くようにしました。
事業者の担当者からデザインコンセプトが分かりやすくお客さんに説明しやすいと言っていただきました。
その言葉通り、すぐに売れました。
既存の住宅の長所を見つけ、短所を長所に蹴ることを常に考えています。天井が低いから諦めるのではなく、工夫と技術の裏付けで提案します。
下駄
2階の床を持ち上げたのは、背が少し高くなる空間が下駄を履いたかのようです。

株式会社リビタ 野本有紀子
廣戸海斗(元スタッフ)
高橋建築工房 高橋政則
青木工務店 金子