清荒神の高台にある築50年の木造住宅をリノベーションした。クライアントの好きな映画に登場する建物と立地環境が酷似していることをヒントに、眺望に対して開きながら、映画の中の建物の如く木質感溢れる住空間を目指した。リノベーションのプロセスで起こった数々の想定外もプラスに捉え、建築のベクトルをその都度チューニングして完成にたどり着いた。壁天井の350枚の構造用合板やデッキ材は全てセルフビルドで塗装し、扉のツマミは廃棄寸前だった物に錆び落としを施し再利用した。想定外の、その一歩先にあるクリエイションに触れることが出来たリノベーション。
築50年の家を木質感溢れる住空間にリノべ
壁天井の合板は全て設計者と施主とその友達でDIY塗装
耐震補強もしつつ南向きで阪神の街並みへ開くLDK
築年数が古く図面は一切現存しておらず、自ら柱や梁を1つ1つ測量して現況図を復元しました。その後耐震補強も行い南の眺望へと開く住空間としました。施主さん好みのインテリアとするために無垢床や合板を多用して木質感を高めています。アンティーク家具や元々この家にあったガラスや梁とも調和するよう設計しました。
想定外の補修費もあってコストダウンする必要があり、壁天井の合板350枚は全てDIYで塗装しました。濃い色を選んだこともあって、合板1枚を塗るのに20~30分かかりました。毎日筋肉痛との戦いでしたが全て塗りきりました。
家づくりは会社よりも「誰とつくるか」が大切だと思っています。
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