元々は集会室として利用され、バルコニーや物干場などの外部スペースは一切無く、共用廊下に面した細長い窓がいくつかあるだけの一室。
窓をあけた壁で部屋を間仕切り、太陽の光が差し込む共用廊下側を外部的に扱い"外の部屋 (Exterior Room)"、反対の半分を"内の部屋 (Interior Room)"と呼ぶ事にした。
"外の部屋"に、キッチンと物干の役割を与え、"内の部屋"には「くつろぎ」や「おちつき」といった役割のみを残した。
結果、同じ室内であっても"内の部屋"は室内的性格が強められ、あたかも外に面しているように感じられる空間になったのではないかと期待する。
たった29㎡という小さな空間を豊かに利用する一つのケーススタディと捉えたい。