依頼者のご要望
愛着のある茶室だけを残して住宅を建て替えたいというご相談をいただきました。昭和27年に建てられてから増改築が繰り返され、多い時には3世代で生活していましたが、現在は奥様が一人で使われています。老後を見据えた豊かな一人暮らしの空間を求められました。
設計・デザインのポイント
既存建物のうち玄関脇の茶室が来客に、親族の集まりに、奥様が開く茶道教室にと広く活用され愛着があるため残すこととなり、既存の茶室棟、新築の住居棟、その2棟を玄関で繋ぐというプランになりました。既存建物に増築していくことは法律の制約で難しい場合がありますが、今回は増築方法を工夫することで希望の間取りが叶うこととなりました。
既存建物のうち愛着のある茶室を残して住宅を建て替えた計画でした。既存の茶室を一つの棟として残し、新築の住居棟、その2棟を玄関で繋ぐというプランとしました。外観は茶室棟の屋根勾配や外壁に調和がとれるように仕上げ、内部は屋根勾配から生まれる天井高さを活用し、天井裏に収納スペースを広く確保しました。法規上は既存建物への増築ということになります。
[和の素材]を生かすデザイン手法 建築知識2013年5月号に掲載されました。
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