敷地面積8.62坪、建築面積5.10坪、これまで設計してきた住宅で最小の敷地面積と建坪です。
街には美味しいレストランがあり、素敵なカフェや美容室、おしゃれな花屋さんもあります。生活のための最小限の備えと空間があれば、豊かな生活ができる。
都市で生活することを潔く教えてくれた住宅です。
計画では、住宅の中央に縦に貫く階段を配置し、階段の踊り場を少し広くしたような南北のスキップフロアが家族をつなぎます。
設計担当:納谷学、相田宗徳
施工会社:広橋工務店
構造設計:アランバーデン
構造形式:地下1階 鉄筋コンクリート造+1〜3階 鉄骨パネル造(軽量溝型鋼)
敷地面積:28.52㎡(8.62坪)
延床面積:62.844㎡(19.01坪)
地下1階床面積:12.168㎡(3.65坪)
1階床面積:16.89㎡(5.10坪)
2階床面積:16.89㎡(5.10坪)
3階床面積:16.89㎡(5.10坪)
受賞歴 : 日本建築士会連合会賞 奨励賞
掲載誌 :
『Casa BRUTUS 2010年度2月号』
『日経アーキテクチュア 2010年5月10日号』
『天然生活 2011年度7月号』
『建築知識 2012年3月号』
『ディテール 2012年4月192号』
『住宅特集 2010年7月号』
①駐車スペース
狭小住宅なのにきちんと駐車スペースを確保しました。
②屋上
狭小住宅なのにきちんと屋上テラスを設けました。
③8.6坪の土地に5.1坪の建坪
これを実現させるため、計画、構造、施工技術と創意工夫が満載。
床面積60㎡以上じゃないと銀行ローンが組めなかったため、地下一階地上3階にしないと成立しなかったが、そのままでは予算オーバー。
半地下のスキップフロアの計画にして、銀行の条件と予算を解決しました。
前面道路の道幅が狭く、大きな重機が敷地に入れなかったので、鉄骨を台車に乗せて人力で組み立てた。(運べるように鉄骨の重さを80kgぐらいで分割)
困難な土地の条件でも、知恵と技術で解決します。
ただし、お金に余裕を持ってください。(笑)
トムクルーズ
トムクルーズといえば、代表作は「ミッション・インポッシブル」
建築基準法、銀行ローン、予算、を解決するための構造の提案、工法、全てがまさにそういう仕事でした。
相田宗徳(元スタッフ)
ストラクチャーエンバイロメント アラン・バーデン
広橋工務店 廣橋利昭