山の手の清閑な住宅地に建つ地下1階と地上2階からなる木の住まいです。
道路面と落差のある敷地を利用してスキップ的な断面計画とし、かつ構造材を出来るだけ現した事で木質の落ち着いた内装でありながらダイナミックな雰囲気になりました。
駐車スペース奥にある半地下の玄関から入ります。 天井高さを押えた地階から階段をあがり、1階リビングに入ると、ヒノキの羽目板に覆われた壁〜天井が柔らかく心地良い拡がりを見せています。
2階の個室群へも、スキップかつ螺旋状に配置された階段と廊下を廻りながら向かいます。吹抜けのリビングを囲んだ、緩やかな動線の空間構成となっています。
2階廊下の一番先は正面南向きの洗濯コーナーを備えたサンルーム。さらにその上にあるロフトは、神戸の海が一望できる贅沢な一室となりました。
構造は兵庫県産の総ヒノキ造り。造作においても奈良吉野のヒノキとスギが使われています。