G.house

敷地は住宅密集地の三つ又道路の交差点に位置する、三角形の狭小地である。商店街や駅が近くにあるため、道路は人通りが比較的多い。
三つ又道路の3方向に視界が抜ける敷地特性を活かしつつ、プライバシーの保たれた開放的な住環境を模索した。

斜線制限等の法規的な制約の中で最大限のヴォリュームを立ち上げ、三角形の頂点をそれぞれが面する周辺環境を考慮してカットすることで三つ又の道路へ視界が抜ける開口部とし、その開口部から1、2階双方へ光と風を供給することで、人通りの多い道路からのプライバシーを確保しつつ、光と風に溢れた開放的な住環境を獲得している。
ヴォリュームの中央端部にスキップフロア状に1階に納戸やクローゼット、2階に収納、洗面・脱衣室や浴室、屋上にテラスを設けることで、1階は二つの寝室を分節し、2階のLDKは連続性を保ちつつも、半層上がったテラスによって柔らかく分節されている。

三つ又道路と敷地の関係を住宅内部においてオフセットして立体的に構成することで、敷地特性がそのまま、建物内部において豊かな環境としてランドスケープ的に立体化している。

有限会社atelier A5建築設計事務所

清水 裕子+清水 貞博+松崎 正寿

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