








団地5階の部屋のキッチン・リフォームである。
スペースの有効活用と、インテリアとしての意匠性が求められた。
そこで、コスト面も考慮し、棚の水平ラインを活かしたシャープな意匠を計画のポイントとした。
冷蔵庫・レンジフード上部を活用できるように、梁下に合わた固定棚をキッチンの間口一杯に設けた。補強ブラケット金物部を利用し、棚柱を取付け、可動棚を1段設けた。固定棚の小口面は、リブ加工した無垢材の大手を貼り、厚み25mmの棚板とのバランスを図った。
壁は、5種類のタイルで構成された縦一列のユニットを全面に貼った。一部タイルは、1列づつ向きを変え、均一さの中にアクセントを与えた。タイル目地に合わせ、棚柱を埋め込み、可動棚を設けた。4段の棚板の水平ラインと格子状のタイル目地を重ね合わせ、キッチンの壁に奥行き感を与えた。
システムキッチンは、冷蔵庫と合わせて、モノトーンを基調とした商品をお客様が選ばれた。そこで、新たに設けたステンレス製の笠木・レンジフードは、システムキッチンと一体化するよう慎重に設計し、台所用換気扇・コンセントプレートも意匠性を考慮し選んだ。
固定棚下部に設けたダウンライトとスポットライトは、キッチンカウンター面とコンロ部の手元灯としてだけでなく、棚・食器・タイル面を明るく照らし、光沢のあるキッチンを構成する素材と相まって、インテリアとしての意匠性を高めている。
杉の棚板や無垢材はお客様が塗装し、モノトーンを基調としたキッチンに温か味と愛着感を与えた。

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