竣工当時からお住まいのご夫婦のための団地リフォームである。
介護に備えた部屋の環境整備と荷物が片付き、部屋が広く快適に感じられる計画が求められた。
LDKには、家電を置くことができ、食事や物書きができる大きなカウンターを配置した。その下部の収納には、これまで動線上にあり、部屋を窮屈に感じさせていた食器棚を分解し組込み、新しい家具として蘇らせている。そのカウンター上には、TVが置かれ、リビング西壁を背にしてソファーを配置し、東側を向いて座れる。それにより、視線が抜け、部屋が広く感じられるようにした。
部屋1は他の部屋から独立しており、中の気配が感じられず、介護用の部屋としては不向きである。そのため、キッチン正面の壁に開口部を設け、部屋の中の様子が分かるようにした。
また、部屋1は四畳半と狭く、ベッドを置いて使おうとすると不都合が生じる。そのため、押入の襖は撤去し、収納を工夫し、ベッドの足元を押入れ内に入れて使えるようにした。
各所塗装工事はクライアント自らが行った。配色は、ご縁のある北欧デザインを意識している。それ以外の仕上げは、木を使い、暖かみのある雰囲気を団地の部屋に生み出している。
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