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記事作成・更新日: 2021年 7月23日

タイニーハウス(小屋)が流行っているのはなぜ?価格や用途を知りたい!

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アメリカを中心にブームが起きていたタイニーハウスですが、ここ数年、日本でも注目されています。

シンプルな生活スタイルや比較的手の届きやすい価格が支持され、家としてだけではなく、リモートワークペースや小規模店舗としての活用からも購入を検討する人が増えています。

今回はそんなタイニーハウスについて解説します。

タイニーハウスとは

タイニーハウスとは“小さな家”という意味で、狭小住宅と呼ばれることもあります。最小限の家具やもので、シンプルに暮らすというコンセプトのもと、アメリカではだいぶ前からブームになっており、日本でも人気の高まりをみせています。。

1人~2人程度の使用を対象にしたもので、平屋の建物が中心です。バスやトイレ、なかにはキッチンがついているものもあります。人気の間取りは1Rの4畳半ぐらいのものから1LDKの20畳程度が中心ですが、最近ではメーカー側でも、広さや用途などバリエーション豊かな商品の開発に力を入れています。

また、バス・トイレ・水まわりなどがついていない、いわゆる小屋タイプの10㎡未満のものは価格も安く、建築確認申請が不要なことが多いので、購入も検討する人も多いです。

タイニーハウスの使い方

次に、タイニーハウスはさまざまな使い方についてご紹介をします。

・別荘

以前は中高年の方を中心に別荘として考える方が多かったです。2軒目の家ということで、住宅ローンを使わずに買える安価な点が評価されていました。

・テレワークスペース

最近、購入を検討している方に多いのはリモートワークのための仕事部屋や書斎として使いたいという意見です。家のリビングや部屋でリモートワークをしていたが、集中できない、音が気になるなどの不満から、部屋が1つとトイレ程度の空間を希望する人が増えています。

・実家の離れや子ども部屋

実家の離れや子ども部屋として使う方もいます。実家の離れとして使う方は、社会人として自分の家は手に入れたいが、親ともいい距離を保ちたい、自分の城がほしいという方です。

また、子どもが増えたり、子どもが大きくなったりして、家が手狭になったので購入したというケースもあります。

・趣味のスペース

人気があるのが趣味のスペースとしての使い方です。物置ではなく、作業もできる趣味のスペースは貴重です。母屋に置いておくと、場所を取ってしまうようなものをしまっておくのにも重宝します。

バイクや自転車をしまって手入れをしたり、昨今のアウトドアブームで、休日には庭と一体化させてグランピングに使いたいという方が増えています

・事務所や店舗、従業員の着替えや休憩スペース

他にも小さな仕事のスペースとしても使い方もできます。

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タイニーハウスの種類

タイニーハウスは固定型の小さい戸建て住宅のような小屋タイプと、車で牽引ができる移動型タイプの大きく2つに分かれます。

固定型の小屋タイプには基礎があり、従来の住宅で規模が小さいものやプレハブ住宅、ログハウスなどであてはまります。

移動型のタイプは、基礎部分がなかったり、コンテナを利用したコンテナハウスやムーバブルハウスだったりと、車での移動や設置、撤去が簡単なものがあげられます。

また、日本では少ないですが、車輪がついていて、車で牽引ができるトレーラーハウスもこれに含まれますし、キャンピングカーをタイニーハウスと考える人もいるでしょう。

タイニーハウスのメリット

一番のメリットは比較的安価で、自分だけの空間が持てる点です。実際に住んでいる人の話を聞くと、「貯金だけで、自分の家が持てたのがよかった」「実家の離れとして建てたが、家族ともいい距離感で接することができる」「住宅ローンにとらわれず、他のことにお金をかけられる」「コンパクトな室内で、移動が楽」などの意見がありました。

タイニーハウスのデメリット

シンプルで使いやすいタイニーハウスですが、面積の狭さがデメリットになることもあります。まず、タイニーハウスは1~2人を対象にしているので、お子さんが生まれるなど、家族が増えたときにはどうしても狭くなってしまいます。

また、お客さんを家によぶのには少し狭く感じる場合もあり、プライベートな空間を見られる心配もあります。

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タイニーハウスの値段

バス・トイレ・キッチンなど水まわりがついているタイニーハウスの金額は300~1,000万円程度と幅があります。一方で、バス・トイレなど水廻りがなく、断熱材もほとんど入っていないようなものですと、100万円程度からあり、中古のタイニーハウスも販売されています。

すでに、間取りが決まった規格品の場合は安く、間取りを自分で考えたり、収納ができるベッドやダイニングテーブルなど、作り付けの家具を作ったりする場合には金額も一気に上がります。

施工費や水道・ガス・電気の引き込み、運搬(牽引)費などが別途かかることがほとんどなので、事前に確認するようにしましょう。

タイニーハウスに体験をしたかったら

タイニーハウスで村おこしをしているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。

東京から電車で2時間の山梨県にある小菅村では、毎年タイニーハウスのコンテストが開催されていて、実際に最優秀賞をとった作品は建設され、モデルハウスには宿泊もできます。

他にも、東京・大手町でも2021年9月にタイニーハウスのプロジェクトも行われるなど、タイニーハウスの注目度が伝わってきます。

まとめ

最近、人気のタイニーハウスについて、解説をしてきました。手が届く値段で、自分の城が手に入るタイニーハウス。家としてだけではなく、いろいろな使い方もできるので、ぜひ新しいスペースの選択肢として検討してみてください。


文:渡辺藍(一級建築士・宅建士)



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