SUMIKAの【家づくり相談】でも質問にあがる「旗竿地」の住宅の建築事例をご紹介します。「旗竿地」とは、アルファベットの『P』の字のように、入口が細長い竿の形で、奥が旗の形に広がっている敷地です。旗竿地における増築二世帯住宅や中庭を活かした家づくり、旗竿地の集合住宅、ガンプラ製作室のある家など、多彩な建築事例をぜひご覧ください。
旗竿地での家づくりについて相談したい専門家が見つかりましたら、各専門家ページから【資料リクエスト】や【メッセージ送信】をご検討ください。
<1>TKM.house
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郊外の新しく造成された分譲地に位置する旗竿地で、周囲は低層の新しい住宅が建ち並んでいます。プライバシーの確保と採光通風を両立させるために、外部をどのように住宅の中に取り込むかが課題でした。
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旗竿地の奥の整形部分に建物を配置し、中心に中庭を設けました。1階では諸室が中庭をロの字に囲み、2階では諸室をコの字に中庭からセットバックして配置することで、1階の中庭と2階のテラスを連続する外部として建物に内包させています。全ての居室が中庭やテラスに面し、1階から2階へ平面方向と断面方向に拡大した外部が空を諸室に取り込む住宅です。
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中庭に面した玄関脇の稲妻階段を上がると2階の前室につながる。中庭から連続しつつ拡大された2階テラスに面して、主寝室、こども部屋が南側に配置され、西側に前室、北側に洗濯室、水廻りをコの字状に配置しています。室内では天井が外周側に向かって高くなる勾配天井となっており、外周側の外壁に設けたハイサイドの開口部とテラスの開口部で、通風と外部への視界を確保しています。また、居室間の扉上部に欄間を設けることで、中庭の光を居室に取り込んでいます。
このように、郊外の旗竿地において、断面的に連続する中庭を内包した住宅とすることで、周囲の視線を気にせず、開放感を感じられ、光溢れる住宅が実現しました。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
・敷地面積:200~300平方メートル未満
・予算帯:4000万円〜4500万円未満
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<2>2階がリビング
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旗竿地において、増築により2世帯住宅として敷地の効率化を図りました。
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1階が寝室と水廻り、2階がキッチン、ダイニング、リビングですが、階高をおさえ緩やかな階段とすることで、開放的で魅力的な内部空間を演出しました。
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大きな軒を設けることで夏涼しく、冬暖かい省エネルギー住宅を実現しました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300平方メートル以上
・予算帯:1500万円〜2000万円未満
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<3>井の頭公園fifty:旗竿地に建つ半地下のある集合住宅
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旗竿地に建つ半地下住戸のある長屋の計画です。
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地下階住居の容積率緩和と庇及び屋外階段の建ぺい率緩和などを駆使し、オーナ住戸含めて8戸の住宅を実現しました。
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賃貸部分は約32平米の1LDKを7戸計画し、若い夫婦やSOHO等の使用を考慮した住戸としています。賃貸住戸2戸分で計画したオーナー住戸はホームEVを設置し将来にわたるバリアフリーに対応すると共に、屋根裏部屋や各所にバルコニーを設け、64平米という法規上の面積以上(実際の床面積は70平米を超える)の住空間を確保できました。
【事例詳細】
・構造:RC造
・敷地面積:150~200平方メートル未満
・予算帯:5000万円以上
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<4>2つの中庭でつながる平屋「箱つなぎの家」
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旗竿地に建つ延床面積30坪の平屋です。2階建ての建物に囲まれた土地での平屋希望ということで、光の取り入れ方を重要視しました。箱つなぎの家という名前の通り、4つの箱をつなげたような外観デザインにしています。それぞれの箱の高さを変えることで特徴的な外観となりました。
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2つの中庭を設けることで、各部屋に光が入るようにするとともに、空間を仕切る役割も持たせました。
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約18畳のLDKですが「高い天井」「直結するウッドデッキ」「キッチンと一体となったダイニングテーブル」により、数字以上に広さを感じる空間になっています。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:200~300平方メートル未満
・予算帯:2000万円〜2500万円未満
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<5>都市の光/日本橋の家
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都会の商業地域に建つ住宅です。旗竿地の旗部分に面した建物は4階~6階建ての建物ばかりとなっており、計画建物にいかに光を取入れるかがメインテーマとなりました。
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いろいろな設計手法を用いて健康的な光に満たされる住宅が完成しました。
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ご主人の趣味であるガンプラ製作室もあります。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:100~150平方メートル未満
・予算帯:3500万円〜4000万円未満
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<6>長さ4Mの台所と明るく広がる空間、狭小旗竿地の木造三階建て
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込み入った住宅地のその奥の、四方を囲まれた小さな旗竿地に建つ木造三階建ての家です。斜線制限と日影規制に従い北側は2階分、南側は3階分の高さ。北側と北西側の斜線制限によって建物はスライスされ、そのスライス面がそのまま屋根となり天井になりました。
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造作家具として製作した特注のキッチン。カウンターの長さは4メートルです。鍋やカトラリー、食器類もすべてここに仕舞います。元々持っていたものの量や大きさを測って、それらが納まるように設計しました。引き出しの中のカトラリーボックスも既製品がぴったり納まる寸法になっています。キッチンに隣接して洗濯・室内物干し室・家事コーナーも設けています。
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玄関脇の小さな洗面台は噴水か水飲み場、階段は洞窟、三階へ至る階段途中につくられたベンチやリビングに張り出た床などは小さな庭かバルコニーでしょうか。刻々と移り変わる光、陰影、造作された家具やディティールの表情などが、心が自由に広がっていくきっかけをつくり、ここに住む人の気持を生き生きとさせてゆきます。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:50~100平方メートル未満
・予算帯:2000万円〜2500万円未満
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<7>祖師谷 Y邸
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世田谷の閑静な住宅街を立地とした新築戸建住宅。
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旗竿地をめいっぱい有効活用するべく縦長ポーチ兼バルコニーを提案し、夜間に行灯のような特徴を持つ外観を得られました。
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三方を隣地建物に囲まれているため、その隙間を狙い開口部を計画し通風と採光を確保しつつ、縦方向に広がりを持ったワンルームにもなる住宅として設計しました。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
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<8>袋小路の家、旗竿地に建つ2階リビングの家
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四方を建物に囲まれた細長い旗竿地に建つ家です。
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部屋と部屋のつなぎ方や開口部の位置に配慮して、奥行きを感じる空間を作りました。
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窓の大きさや取付位置を工夫することで風が抜け、太陽光が降り注ぐ明るい空間としながらもプライバシーは確保されています。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:150~200平方メートル未満
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文:SUMIKA運営事務局
※この記事はSUMIKAの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。記載内容は各事例登録時の情報です。