夏といえば、アウトドア。特に、大自然の中にステイするキャンプは世代を超えてドキドキ、ワクワクするイベントの一つですよね?ベルリンには、なんと一年中キャンプ気分が味わえる、古いキャンピングカーを再利用したホテルがあります。
ドイツの首都ベルリン南東部、ノイケルン区にある「Hüttenpalast」は、1泊30ユーロから宿泊できるバジェットタイプのホテルです。中庭がある工場跡地を再利用したスペースで、営業しています。
ホテルに足を踏み入れると目にするのは、一年中ビーチサンダルとTシャツを着て、夏のキャンピング気分を味わえるインドアガーデン。ここに、地元アーティストがデザインを担当し、スタイリッシュにリノベートされたキャンピングカーや、小さなログハウス風の部屋が点在しています。さらに、これらの部屋の他に、工場の高い天井や大きな窓を上手に利用した6つの客室もあるのだそう。
観光客と地元の人々をつなぐには?
Hüttenpalastを運営しているのは、Silke Lorenzen(以下、シルクさん)とSarah Vollmer(以下、サラさん)のふたり。シルクさんは、以前から「観光客と近隣の人々が共有できる、気軽なスペースをオーガナイズしたい」と考えていたそうです。
そこでふたりは、すべての家具や部屋のデザインを地元のデザイナーに依頼し、地元の人々の憩いの場にもなるホテルとして、Hüttenpalastをつくりました。
Hüttenpalastにはカフェやイベントスペース、家庭菜園までもが併設され、多くの地元の人々が集まります。イベントスペースは最大100人が収容可能で、結婚式からワークショップ、最近ではワールドカップのパブリックビューイングまで!また中庭にあるカフェは、地元で採れた季節の野菜をふんだんに使ったランチが、人気を呼んでいるのだとか。
昨年日本では、初めて外国人旅行者が1000万人し、今後も外国人旅行者が増えていくといわれています。(日本政府観光局による)シルクさんとサラさんのように、地元住民と観光客の交流できるオリジナリティあふれるスペースづくりを実践する人々が増えていくといいですね。
みなさんならば、どのような場づくりを考えますか?
※この記事はgreenzに2014年7月10日に掲載されたものを転載しています。