建築家と家づくり 好きに暮らそう SuMiKa
2015年10月 8日

楽しいアクティビティがいっぱい。
子どもたちと一緒に育てていく家

こどもと毎日がたのしい家

限られた空間を逆手にとって、家族みんなが集えるワンフロアに。奥行きを見せるための段差は、子どもたちにとって無限大の遊び場。

text_Junko Fukushima photograph_ Takashi Daibo

6994bb92-ed0f-4bd9-9853-ef14789385af
キャンバスに追加する
写真を拡大する

ファミリースペースからLDK を見る。抜けのある空間は、どこにいても家族の気配を感じられて安心。
絵本を飾るためのニッチだって4 歳児にとっては階段がわり。

三滝の家(広島県)

設計
ハンクラデザイン
住人データ
Kさん(美容師)、Yさん(スパニスト)、
Aくん(小学生)、Tくん(園児)、Hくん(幼児)

F7287403-80fa-426b-a764-a53a4ebd35ca
キャンバスに追加する
写真を拡大する

三角窓が山の緑と空を切り取る、居心地のいいLDK。

Bed61ae8-2012-442f-9a65-795694075a57
キャンバスに追加する
写真を拡大する

完全分離の二世帯住宅。外観は耐久性の高いグレーのガルバリウム鋼板にヒノキを組み合わせた、あたたかな印象。

ご主人の実家でご両親と同居していたKさんご夫妻は、
3人目の子どもができたのを機に、
使いにくさを感じていた家の建て替えを決意。
広島市内で美容院を経営するKさんは、以前、
店舗改装の依頼を検討したことのある
ハンクラデザインの島谷将文さん、寿美礼さんに新居の設計を託した。

「店舗では工期が調整できず、
 お願いすることができなかったのですが、
 つくってもらった図面を見て、
 そのセンスの良さとこだわりの強さがうかがえました。
 自分の家を建て替えるときは、
 絶対にお願したいと思っていたんです」(Kさん)

0da58de9-869a-401b-abcf-44b9c5e44ad0
キャンバスに追加する
写真を拡大する

リビングの床下収納。段差によって生まれるデッドスペース
を活用して、収納スペースを可能な限りつくっている。

B0302fe3-121a-47f3-9cb9-10c9d8f06354
キャンバスに追加する
写真を拡大する

脱衣室や階段室との間仕切りには、
ガラスを用いて視界を確保。

Kさんの希望は1階が両親、2階にKさんご家族が暮らす
完全分離の2世帯住宅。
限られたスペースを最大限に活かして、
夫婦と3人の男の子たちがのびのびと過ごせる空間が求められた。

Bbccb66d-36e2-4756-ace7-e732f6557450
キャンバスに追加する
写真を拡大する

階段下に棚を設けて、家族みんなのシューズをきれいに収納。
正面の扉から1階の親世帯の住居へ出入りできる。

8728b260-1f42-4bae-b84c-702404ee54db
キャンバスに追加する
写真を拡大する

ファミリースペースの上に設けたロフトからリビングを
見下ろす。天井は屋根組を見せて高さを出している。

島谷さんが導いたのは、段差を使ったワンルームプラン。
30パターン以上の図面を描いて検討を重ね、
最終的に完成したのは、

「入口から奥に進むにつれて、登るように段差を連ねることで、
奥行きのある空間をつくり出しました」(島谷将文さん)

63146776-cecf-413c-96c6-2a38e4c6fadf
キャンバスに追加する
写真を拡大する

回遊できる間取りは、子どもたちが走り回るのに最適。
毎日、元気な笑い声や泣き声が響き渡る。

228e1581-5e09-4452-af5b-58cd3268f210
キャンバスに追加する
写真を拡大する

ファミリールームからリビングへ上がる階段は可動式。
中を空洞にして収納スペースとしても活用。

この段差は、やんちゃ盛りの子どもたちにとって、格好の遊び場。
自在にフロアを駆け回り、新しい楽しみ方を見つけていく。
また、LDKとファミリールームの間にある壁や天井付近の三角窓など、
空間に抜けを設けて視覚的な広がりも確保。
キッチンに立つと家中がすべて見渡せるのは、
忙しく家事をこなすYさんにとっても心強い。

Ec7f5dff-f500-4a98-bb14-6bf038c624a0
キャンバスに追加する
写真を拡大する

家の中がぐるりと見渡せる見晴らしのいいキッチン。家事をしながら子どもたちの様子が見守れる。

1d713e36-2833-434c-ba76-8f3e88543084
キャンバスに追加する
写真を拡大する

収納するものを採寸してオーダーした造作キッチン。必要なものがコンパクトにまとまって使いやすい。

床はポプラ合板、壁はシナ合板を採用。
本来は下地材として使う建材で仕上げたのには理由がある。

「どんなインテリアにも合うシンプルな空間になるから。
 家具を増やしたり、色を塗ったり、
 フローリングを張ったり…。
 家族の生活スタイルに合わせて
 模様替えを楽しみたいと考えています」(Kさん)

91e92d7a-6a51-4ebc-ab98-6c45389ad506
キャンバスに追加する
写真を拡大する

ファミリールーム。子どもたちが遊ぶほか、家族で寝る、洗濯物を干すなど、多目的に使っている。
必要に応じてカーテンで仕切ったり、照明を移動することができる。

LDK以外の部屋は、子どもが小さく、
家族がひとつの空間で過ごすことが多いうちは、
プレイスペースとしても寝室としても使用できる
ファミリールームだけで十分。
必要に応じて、カーテンで間仕切りしたり、壁を設けることもできる。

77224497-5a11-4b0c-a640-9d0d27441579
キャンバスに追加する
写真を拡大する

家の雰囲気に合うよう、
転落防止の木製フェンスは大工さんのお手製。

Bd8fdcee-dc12-4757-b21c-053b8ffebba3
キャンバスに追加する
写真を拡大する

ニッチはご夫妻の強い要望。絵本などを飾るスペースに。

ライフスタイルの変化と、家全体を遊び場に変えてしまう
元気いっぱいの子どもたちをあたたかく受け止める、
包容力のある住まいである。

Dee04a1e-6bdd-4cc3-a46f-bf57716c703d
キャンバスに追加する
写真を拡大する

〈物件名〉三滝の家〈所在地〉広島市〈居住者構成〉両親+ 夫婦+子供3 人〈用途地域〉第
一種住居地域〈建物規模〉地上2階建て〈主要構造〉木造〈敷地面積〉238.84㎡〈建築面積〉72.46㎡〈床面積〉1 階 66.66㎡、2 階 72.46㎡、合計 139.12㎡〈建蔽率〉30.34%(許容60%)〈容積率〉58.25%(許容200%)〈設計〉HANKURA design〈施工〉山尾工務店〈構造設計〉堀江 聡〈設計期間〉5 ヶ月〈工事期間〉6 ヶ月〈竣工〉2013 年


※この記事はLiVES Vol.74に掲載されたものを転載しています。
※LiVESは、オンライン書店にてご購入いただけます。
amazonで【LiVES】の購入を希望される方はコチラ

関連する記事

前の記事

欲しい家具がないから、 DIYキットをつくっちゃった...

次の記事

キャットウォークで2匹の猫ちゃんも満足!リノベで生まれ...