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暮らしのアイデア帖
記事作成・更新日: 2015年10月25日

今日から実践できるプチリノベーション!小上がり間取のススメ

暮らしのアイデア帖

建売戸建てやマンション、購入したはいいものの、
しばらく暮らしてみると不都合なところがでてきてリノベーションをしたくなった。
けどそんなに予算がない。

このような話はよく聞きます。
ちょっと待ってください。
リノベーションをしたいのは、なぜでしょうか。

マンションだから床は掘れないけれど、床下収納がほしい。
子供がごろごろできる場所をつくりたい。
祖父母が来たときに使える和室があったらなあ。

もし、こんなことが悩みだとしたら
大規模なリノベーションをしなくとも、
解決する方法があります。
それが「小上がりをつくる」こと。

小上がりは、間仕切りや壁をつくらず、
空間を区切ることができる1つの方法であり、
家具を入れるように後から付け加えることのできる、
リノベーション未満の暮らしのカスタマイズです。

そこで、小上がり間取りで実現できる暮らしを拡げる可能性、
集めてみました。


子育て夫婦は必見!
子ども部屋未満のお手軽キッズスペース

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楽しいおもちゃ箱付きの畳コーナー(株式会社ハウス工房)

子どもがひとりで遊べるようになって
遊び場を確保したほうがいい
と、つくった小上がり。
増えてしまった子どものおもちゃの収納場所でもあり、
小さい子どもがいる友人が来たときに
赤ちゃんを寝かせられる場所でもあります。

小上がりの下には、キャスター付の木製ボックスの引き出しを作り、
小さい子でもゴロゴロ押してお部屋の好きな場所に移動できる
ワゴン型のおもちゃボックスになっています。

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楽しいおもちゃ箱付きの畳コーナー(株式会社ハウス工房)

広いLDKに飽きたあなたへ。
小上がりで新たな収納と団欒スペースを確保

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フラット・フジミ(株式会社キー・オペレーション 一級建築士事務所)

マンションのもともとの間取りを変えずに、
リビングに家具としての小上がりを設置するだけで、
効率よく快適な空間を作っています。

リビングの窓に広がる景色を楽しみながら、
キッチン・ダイニングとの繋がりも確保。

小上がりの中央は、ガススプリングで上下する可動テーブルとなっており、
ホームパーティーでたくさんの人と食事を楽しむことができます。

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フラット・フジミ(株式会社キー・オペレーション 一級建築士事務所)

我が家へようこそ。
土間につくるセカンドリビング。

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floating box(株式会社Ciaociaru建築設計事務所)

玄関扉を開けると小上がりの畳がある広い土間スペース。
テーブルでお食事をするもよし、
小上がりに腰掛けておしゃべりするもよし。
お客様が来たときにくつろいでもらえる空間になっています。
ときどき、セカンドリビングや卓球場などに姿を変えているそう。


車いすでも楽しめる
小上がりつくる和の空間

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車椅子生活者のための平屋住宅(近江八幡の家)(タクタク/クニヤス建築設計)

車いすの場合、和室では”動きにくい”・”畳が傷む”
といった点から和室は敬遠されがち。
でも、フローリングの部屋の一画に畳の小上がりをつくることで、
車いすでも和室空間を楽しめる暮らしが可能です。
また、小上がりの高さを、車いすの座面の高さに合わせれば、
車いすから自分で乗り移ることもできます。


いかがでしたか。

大きなリノベーションをしなくとも、
暮らしの変化にあわせて、
いま住む家をカスタマイズすることで、
すこしずつ気持ちの良い暮らしに近づけることは可能です。

自分らしく好きに暮らそう。

SuMiKaは皆さんひとり一人ががそういう暮らしに一歩でも
近づければいいなと思っています。

Text SuMiKa編集部

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