敷地は幹線道路から少し入ったところに位置し、集合住宅と戸建て住宅が混在する住宅密集地である。
元々所有されていた敷地脇の土地を合筆した、L字の敷地に家族4人と猫2匹のための、特に子どもと猫にとって安全で自由な住環境が求められた。
L字のユニークな敷地形状を活かしつつ、敷地全体が安全で自由な家族の領域となることを目指した。
敷地の両端に中庭、それらと連続するように敷地の中央にLDKを配置し、その上部に主寝室と和室、子ども部屋の2つのヴォリュームを中庭、LDKと面するように配置している。
水回りや収納、動線を片側にまとめ、内外の機能を敷地形状に沿ってストライプ状に配置することで、敷地形状をそのまま一つの建物として住環境を成立させている。
子どもと猫は家族の集まる敷地全体のスペースを安全に自由に走り回ると共に、隠れ家的な廊下を走り回り、各個室から家族の集まるスペースを見下ろし、敷地周辺へと視線を向ける。
敷地周辺から住宅の内部へと閉じる、開くという行為を入れ子状にその対象を変えつつ交互に構成されることで、住まい手にとって閉じつつ開いた安全で自由な住環境が成立している。
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