敷地は郊外の住宅密集地に位置する25坪の狭小地である。前面道路は4mと狭く、周辺の住宅は雑然と立ち並んでいる。
圧迫感のある周辺環境から、採光と通風を確保するため、上へ抜ける住宅、空から光と風を取り入れる住宅を目指した。
3層のヴォリュームは上階の外壁をセットバックさせ、階段状に積層させることで、広がった空からの光が下階に降りるように計画している。
前面道路のある北側では階段形状の水平面から光を取り入れている。1Fでは駐車場とポーチに上から光と風を取り入れ、2Fではトップライトとし、ダイニングキッチンに一年を通して安定した北側の光を取り入れている。
隣家が迫る南側は階段形状の水平面をテラスとし、3層分の外壁で覆うことで断面的な中庭としている。
中庭は1Fでは主寝室と浴室に面した庭となり、2FではLDKと連続するテラスとなっている。また、3Fでは将来2つに分割出来る寝室と連続するテラスとなっている。南側の中庭は、空から光が降注ぐ、階段状の外部空間となり、室内に光と風をもたらしている。
階段状に積層したヴォリュームと敷地を包み込む外壁により、空から光と風が降注ぐ、プライバシーの確保された開放的な住宅が実現している。
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