建主から「鎌倉に現代版の日本家屋をつくってほしい!」というリクエストから始まった計画である。旧来の日本家屋の特長である柱と梁のフレームワークを踏襲して、壁の少ない開放的な空間を実現した。また一方で、日本家屋の弱点である寒暖差に対して、高性能ガラスや高性能断熱などの現代技術を用いて快適さを獲得している。
内装には建主の好みで墨色を採用している。鎌倉の緑と墨色の対比は、山の雄姿や木漏れ日をいっそう美しく魅せ、忘れ去られた人間のなかの自然感を蘇らせる。ここに居ると時間を忘れ、まるで緑の入り江に停泊する船に居るような感覚に包まれる。
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